中古購入の参考例

たとえば2002年から2004年にかけて分譲された物件です。当時はバブル崩壊後に価格が大底を打った時期で、土地も建築費も低めでした。その当時に企画された物件は、比較的プランもよくできています。

 

これが中古として売り出されると、分譲時の価格とそれほど変わりません。なかには高く出ている場合もあります。

 

一方、不動産ミニバブル期と言われる2005年から2008年に出たものは価格がどんどん上がって行きました。この時期に分譲されたものは、現在の中古市場では分譲価格比が8割以下に下がっているケースが少なくありません。つまり、新築はいつ買うかによって、資産価値のロスがどのくらいになるかが変わってきます。

 

多くの人は、結婚、出産、子どもの進学などのライフイベントがある時期にマイホームの検討をします。市況に合わせて購入のタイミングを自由に選べるわけではありません。その時にマーケットがどうなっているかによって、その後の資産の動きが大きく影響されてしまうのです。

 

中古も市況による価格の波はあるものの、購入時と売却時の価格の落差は新築ほど大きくなりにくいのが普通です。この点も中古のメリットの一つといえるでしょう。